定額の格安葬儀サービスを提供している「小さなお葬式」。
TVCMをご覧になり、「お願いしても不都合はないのかな?」と不安に感じている方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、「小さなお葬式」に関する口コミ・評判について詳しくご紹介をいたします。
小さなお葬式とは?
「小さなお葬式」は葬儀社ではなく、正しくは「葬儀の仲介会社」で、提携関係にある葬儀社を定額で仲介しているサービスです。現実に葬儀を受け持つのはお客様の街に存在する提携関係にある葬儀社となります。
一般の葬儀社へ申し込むと費用は割高となってしまいますが、小さなお葬式を仲立ちとして葬儀をお願いすると、追加費用・別途料金が一切発生しない低価格の定額プランを利用できるため、日常的に見られる相場よりも低価格で葬儀を行えるという仕組みです。
運営会社は「株式会社ユニクエスト」
「小さなお葬式」を運営しているのは「株式会社ユニクエスト」です。不明朗なサービスを透明化していくことを企業理念としており、葬儀ブランドとして「小さなお葬式」を設立することによって、葬儀業界における悪質な料金体系の問題に切り込んだことで有名です。
会社概要
運営会社
株式会社ユニクエスト / UNIQUEST INC.
本社所在地
大阪府大阪市西区靱本町1-6-3
連絡先
TEL:06-7166-0580
FAX:06-7166-0581
葬儀のお問合せ:0120-926-361
(つながらない方は06-7176-1692 )
設立
2006年08月01日
社員数
234名(2021年4月1日現在)
事業内容
インターネットメディアの企画・開発
Eコマースソフトウェアの企画・開発
上記に関わる一切の事業
日本全国ほぼ全ての地域における葬儀に対応しており、4,000ヶ所以上の斎場に対応しています。
提携している斎場数
4,000ヶ所以上
対応している都道府県
47都道府県全て
業界ナンバーワンの実績があり、日本全国にも対応しているすごい葬儀社だと思うかもしれません。しかし、数多くの方が間違って理解していることがあります。それは、小さなお葬式が実際の葬儀に対応してくれると思っていることです。
「小さなお葬式」葬儀仲介会社である
小さなお葬式は、厳密な意味で葬儀社ではなく、日本全国の葬儀社とお客さまとをつなぎ合わせる「葬儀仲介会社」です。小さなお葬式が低価格である理由は、価格を抑えて葬儀を引き受けてくれるローカルの葬儀社と提携関係にあるからです。
よって実際の葬儀に対応してくれるのは、提携関係にある葬儀社になります。葬儀社次第ではクオリティや対応の是非にばらつきがうかがえるので、「どの葬儀社が受け持つのか」を前もってリサーチしておく必要があります。
小さなお葬式のプラン
小さなお葬式の料金プランは全部で5つあり、他のサービスと比べてみると利用料金が非常に良心的な価格です。
プラン
料金(税込み)
小さなお別れ葬 119,000円~
小さな火葬式 207,900円~
小さな一日葬 361,900円~
小さな家族葬 471,900円~
小さな一般葬 691,900円~
ただし、この料金は必要な物が必要最低限含まれている料金です。追加料金をかけずにお葬式をすることも可能ですが、まずは一度見積もりを作成してもらいましょう。
【公式】小さなお葬式 公式プラン一覧
https://www.osohshiki.jp
お坊さんの手配もしてくれる
小さなお葬式では菩提寺(長い付き合いのお寺)がないという方のために、お葬式の寺院手配のサービスがあります。お坊さんの手配は葬儀社に依頼したりご自身で探してくることもできますが、小さなお葬式からお坊さんを手配することによって、葬儀形式ごとに定額で安く設定されているお布施で供養してもらえるのが特徴です。
お坊さんのお布施は不明瞭であるため、ご自身で手配する場合は400,000円前後、葬儀社に依頼する場合は200,000〜300,000円くらいが大体の相場です。お寺によっては1,000,000円のお布施が必要な所もあり、葬儀費用が高額になるひとつの要因でもあります。
小さなお葬式に僧侶を手配してもらえば60,000〜180,000円で済むので、より費用を抑えられるでしょう。お付き合いしているお寺がある場合はそちらの僧侶に供養してもらわないとダメですが、菩提寺がなくお坊さんに供養してもらいたいのであれば、小さなお葬式を利用すると安価に抑えられます。
小さなお葬式の対応できる宗派
小さなお葬式からお坊さんを手配する場合、基本的に全ての宗派に対応しています。
対応している基本的な宗派
浄土真宗(西)
浄土真宗(東)
浄土宗
天台宗
真言宗
臨済宗
曹洞宗
日蓮宗
神道やキリスト教の手配も行っていますが、利用する地域によって対応していない宗派もあるため、コールセンターに確かめておくといいでしょう。
小さなお葬式の口コミ
<良い口コミ>
良心的な葬儀社に恵まれた
担当した葬儀社がとても丁寧だった
追加料金がかからなかった
追加料金がかかっても費用をセーブできた
費用も安価で担当した葬儀社の対応も良心的だった
<悪い口コミ>
いい加減な待遇をされて最もひどい印象だけが残った
よくない担当者だったためにクレームの電話をした
病院へ迎えに来るのが遅かった
オペレーターがいい加減な対応だった
小さなお葬式の対応が事務的だった
悪い口コミに結びついてしまった所以は、小さなお葬式が原因となってしまった場合もありましたが、必ずと言ってよいほど「きちんとしていない提携先の葬儀社だった」という原因でした。小さなお葬式はお客様と葬儀社とを仲介する会社であるため、ビジネスライクな対応は受け入れるしかないかもしれません。
さりとて、悪い葬儀社に当たってしまうと後悔の念に駆られるお葬式となってしまうため、提携関係にある葬儀社はどこになるか、契約前に必ず問い合わせておくことが大切です。また、オプションメニューをあれやこれやと付け足してしまい支出が大幅に膨らんでしまった例も多いため、無駄なオプションは追加しないようにくれぐれも気をつけましょう。
トラブルとならない対策方法
「提携関係にある葬儀社がどこになるか」を事前に聞いておく
無駄なオプションメニューは追加しない
小さなお葬式を利用するメリット・デメリット
小さなお葬式のメリットは「葬儀費用が安いこと」ですが、どのくらい安いのか疑問があるのではないでしょうか。そこで、全国の葬儀平均費用と小さなお葬式の料金を比較しました。また、その他のメリットやデメリットについても書いたので参考にしてみてください。
<メリット>
低価格かつシンプルで利用しやすい
提供している主なプランは、小さなお別れ葬・小さな火葬式・小さな一日葬・小さな家族葬・小さな一般葬といった5つのプランとなっており、どのプランもリーズナブルに設定されているので、他社と比較しても使い勝手のいいサービスとなっています。
日本全国に対応している
「いつどこで葬儀を行うことになるか」は想定できないと思います。しかし、小さなお葬式なら日本全国における葬儀に対応しているので、思いがけずに遠くの場所での葬儀を手配することが必要な状況であっても対応可能です。
<デメリット>
追加料金がかかることが
下記の理由によって、追加の料金がかかってしまう場合があります。
追加料金がかかる理由
思いがけない事情が発生してしまった場合(安置日数が増えてしまう等)
オプションメニューを追加した場合
規定の料金以上の式場を希望する場合
斎場や火葬の予約が取れず安置日数が伸びてしまう場合やご遺体の状態が良くない場合など、思いがけない事情が発生してしまった場合に費用が高価になってしまうことはどうしようもありません。そんな訳で、費用をセーブしたい方は「オプションメニューをあまり追加しないこと」と「使用料金が安価な公営斎場を選ぶこと」に気をつけておく必要があるのです。
葬儀社ではない
小さなお葬式と提携関係にある地元葬儀社が実際の葬儀に対応します。しかしながら、対応する葬儀社のクオリティが良くなかった場合はトラブルへと発展してしまうことがあるので、「どの葬儀社が対応するのか」を事前に確かめておきましょう。
過去には消費者庁から措置命令を受けたことも
小さなお葬式は2018年12月に、ホームページで追加料金がかからないと記載されていたにもかかわらず、実際には追加料金が発生することもあったとして、消費者庁から景品表示法に違反しているとして措置命令を受けています。
措置命令を受けてからは、定額表示ではなく「◯円〜」と追加料金がかかる旨と注意書きが表示されています。しかしそれでも「追加料金がかかった」との口コミがあるため、誤解される方もまだまだ多いのかもしれません。小さなお葬式を検討している方は、追加料金がかかってしまう理由・原因を把握しておきましょう。
小さなお葬式で追加料金のかかる事
小さなお葬式で追加料金がかかってしまう原因を紹介します。
安置日数が規定の日数を超えてしまう場合
葬儀場や火葬場の予約が取れない場合などに安置日数が増えてしまうと追加料金がかかります。具体的には、「安置室使用料及びドライアイス4日分」がプランに含まれているので、4日間を超えて安置する場合に追加料金が発生します。
付き添い安置を希望する場合
葬儀までの間、故人様とご面会のできるお部屋に安置することを付き添い安置といいます。火葬日前夜から当日にかけて付き添いで仮眠もできます。安置室によっては葬儀(告別式当日)まで面会ができないところもあるので、葬儀までの間に面会したい場合は追加料金が必要です。
規定の式場使用料を超える場合
式場使用料はプランによって上限が決まっており、規定の式場使用料を超える場合には追加料金が必要です。
小さな一日葬:50,000円(税込)
小さな家族葬:100,000円(税込)
小さな一般葬:100,000円(税込)
企業が運営する民営斎場では使用料が高く設定されているため追加料金がかかるケースが多いため、規定の金額にセーブしたい場合は、式場使用料の安い公営斎場などを選びましょう。
寝台車または霊柩車の移動距離が50kmを超過する場合
通常の葬儀を行う場合、寝台車及び霊柩車での移動は3回あります。
ご逝去場所から安置場所
安置場所から式場
式場から火葬場
それぞれ最長50kmの移動がプランに含まれており、この距離以上に移動するには10kmあたり5,000円(税抜)の追加料金がかかります。
ご遺体の状態がよろしくない場合
事件や事故で亡くなられてご遺体の状態がよろしくない場合、エンバーミング等の修復処置が必要なため追加料金がかかります。また、病気や感染症のある場合にも追加料金が発生することもあります。状態によって費用は変わるので、葬儀社に相談しておくといいでしょう。
追加料金がかからないようにするための対策方法
小さなお葬式で追加料金がかからないようにするためには、簡易的なお葬式にすることです。具体的には、葬儀場は公営斎場を選ぶ、祭壇や棺はプランに含まれているシンプルなものにするといった対策が必要です。
葬儀場は公営斎場を選ぶ
ほとんどの場合、葬儀場は公営斎場を選ぶことによって規定の式場使用料内に収められます。また、町内会館やご自宅を利用することでも収められるでしょう。
祭壇や棺はシンプルなものにする
小さなお葬式では祭壇や棺がプランに含まれているため、豪華なものを選ばなければ追加料金はかかりません。
身内だけで葬儀を行う
身内だけで葬儀を行うことによって、通夜後の食事や返礼品が不要になります。しかし人を呼ばない分、香典の額が減るため結果的に葬儀費用が高く付くこともあるので注意が必要です。
どうしても追加料金がかかってしまう場合もある
「葬儀場および火葬場の予約が取れず安置の日数が増えてしまう」「ご遺体の状態がよろしくない」「お布施」など、どうしても追加料金がかかってしまうことはあります。
なので「追加料金はかかるもの」と考えておくことで、結果的に追加料金がかかってしまっても納得できると思います。
まとめ
以上、小規模なお葬式の内容やメリット・デメリット、「小さなお葬式」をはじめとする葬儀のインターネットサービスを利用する際の注意点をお伝えしました。インターネットで葬儀社をリサーチする際の勘どころがお分かりいただけたのではないでしょうか。
格式ばらないお葬式を行いたいなら、業者選びが重要です。慌てず急がずにじっくりと検討するようにしましょう。そうする場合は、可能であれば生前からの葬儀社探しを推奨します。