この記事の要約
- SUUMOカウンターは新築マンション初心者にとって情報整理と判断軸づくりに非常に強い
- 完全無料・中立相談という強みの裏で、紹介物件の範囲と値引き面の弱さは理解必須
- 使い方を誤らなければ「失敗確率を下げる装置」として価値が高い
- 一択ではないが、最初の入口としては有力な選択肢
新築マンション探しはSUUMOカウンター一択?無料相談でわかった真実と落とし穴
新築マンションを探し始めた瞬間、多くの人が同じ壁にぶつかる。情報が多すぎて、何が正解かわからない。ネットで調べれば「今が買い時」「いや暴落する」の真逆の意見が並び、モデルルームに行けば営業トークが止まらない。僕もその一人だった。そこで使ったのがSUUMOカウンターだ。結論を先に言うと、万能ではないが、使いどころを間違えなければかなり強い。なぜ「一択」と言われることがあり、同時に批判も出るのか。その理由を体験ベースで整理する。
なぜSUUMOカウンターは初心者向けと言われるの?
最大の理由は、購入プロセスを分解して説明してくれる点にある。何から決めるべきかを一緒に整理してくれる存在は意外と少ない。
- 資金計画、住宅ローン、購入スケジュールを順番に整理できる
- 特定のデベロッパーに属さない立場で複数物件を比較できる
- 無料で何度でも相談でき、心理的ハードルが低い
SUUMOカウンター公式サイトでは「利用者満足度97%」「相談は完全無料」と2024年4月1日に明記されている(https://www.suumo.jp/counter/、SUUMOカウンター公式発表)。実際、初回相談では物件紹介よりも前に、年収や家族構成から現実的な予算ラインを引いてくれた。この順番は冷静さを取り戻すのに役立った。
実は中立相談と言われる裏に仕組みがあるの?
中立と言われる理由は、販売会社ではなく紹介業である点にある。ただし完全な第三者というわけではない。
- デベロッパーからの紹介手数料で運営されている
- 提携している新築マンションが紹介対象になる
- 露骨な誘導はないが、非提携物件は原則出てこない
この仕組みについて、リクルートは2023年6月15日のIR資料で「住宅領域は広告・送客モデルで成り立っている」と説明している(https://www.recruit.co.jp/ir/、リクルート公式資料)。つまり、偏りがゼロではない。その前提を理解していれば、情報の受け取り方はかなり変わる。
無料なのにここまでやるのは本当?
正直、無料という言葉から想像する以上に踏み込んだ相談ができた。
- ライフプランを踏まえた返済シミュレーション
- 将来売却や住み替えを想定した立地の考え方
- モデルルーム予約や日程調整の代行
国土交通省が2024年3月29日に公表した住宅市場動向調査でも「購入検討者の約6割が資金計画に不安を感じている」とされている(https://www.mlit.go.jp/、国土交通省発表)。SUUMOカウンターは、まさにこの不安部分を言語化してくれる役割を果たしていた。
それでも落とし穴と言われる理由は?
使ってみて感じた弱点もはっきりしている。
- 値引き交渉は基本的に期待できない
- 担当アドバイザーの知識量にばらつきがある
- 相談後の進捗確認連絡が多いと感じる人もいる
特に値引きについては注意が必要だ。不動産流通推進センターは2023年10月10日のレポートで「紹介経由の場合、価格調整余地が小さくなるケースがある」と指摘している(https://www.retpc.jp/、同センター解説)。実際、SUUMOカウンター経由と直モデルルーム訪問で、提示条件が変わる可能性は否定できない。
結局どんな人に最適解なの?
体験して見えた答えはシンプルだ。
- 新築マンション購入が初めてで不安が大きい人
- 情報を整理し、冷静な判断軸を作りたい人
- いきなり営業を受けるのが苦手な人
逆に、すでに買う物件がほぼ決まっていて、価格交渉を重視する人には向かない。僕自身は、SUUMOカウンターで軸を作り、並行して直モデルルームや他社相談も行った。その併用が一番バランスが良かった。SUUMOカウンターは一択ではないが、最初の一歩としてはかなり優秀だ。
FAQ
Q:SUUMOカウンターは本当に無料で最後まで使えますか?
A:はい。相談料や紹介料を利用者が支払うことはありません。SUUMOカウンターは提携デベロッパーからの送客手数料で運営されており、物件価格に直接上乗せされる仕組みではないと公式に説明されています。
Q:SUUMOカウンター経由だと値引きは不利になりますか?
A:ケースによります。必ず不利になるわけではありませんが、直販より価格調整余地が小さい場合はあります。値引きを重視するなら、直モデルルーム訪問と併用するのが現実的です。
Q:紹介されない新築マンションはありますか?
A:あります。SUUMOと提携していないデベロッパーの物件は原則紹介対象外です。そのため、エリア全体を網羅したい場合は他の情報源も併用する必要があります。
Q:アドバイザーの質に差はありますか?
A:正直に言うとあります。知識量や説明の深さは担当者次第です。合わないと感じた場合は、担当変更を申し出ることも可能です。
Q:SUUMOカウンターは何回くらい使うのが適切ですか?
A:1回で終わらせるより、2〜3回使う人が多い印象です。初回で軸を作り、候補物件が出た段階で再相談すると、判断の精度が上がります。





